2005年08月08日

監督:ハワード・ホークス
出演:ゲーリー・クーパー、ウォルター・ブレナン、ショーン・レスリー
 
 昨夜はもう1本見ちゃいました。これもLaser Disc版です。
 35年ぐらい前に一度、日曜洋画劇場か何かで見たハズなのですが、そのときはヨーク伍長がドイツ軍の大軍を一人で捕虜にする場面しか覚えておりませなんだ。今回見て、なぜその場面しか記憶になかったのか納得。だって、それまでは貧乏な百姓のセガレが、自堕落→恋に目覚める→勤労青年→敬虔なクリスチャンと変貌する過程を描くのみで、子どもにおもしろかろうはずがない(笑)。
 
 主人公が、愛の精神と戦争という殺人行為に加担することに葛藤するところが、この映画の一つのクライマックスなのでしょうけど、葛藤を克服したロジックが「戦争は自由を守るためのもの」ですから、このころから今にいたるまでのアメリカ精神の一貫性を感じることができます(笑)。
 
 この作品で主演男優ゲーリー・クーパーは、「市民ケーン」のオーソン・ウェルズを抑えてアカデミー主演男優賞を受賞しています。こっちの方が、アメリカ人好みなんでしょうねえ。


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