2007年08月26日

 寝る前に古い映画を2本観た。はじめにデビッド・リーン監督の『逢びき』、そして次が『カサブランカ』である。いずれもレーザーディスクにて。
 
『逢びき』を観るのは今回が初めてだ。こういうシチュエーション、いまならどこかのラブホに入ってサバサバと別れて終わりってとこだろう。それじゃぜんぜんドラマにならんよね(笑)。この映画の時代だと、妻子ある医師と人妻が高校生みたいな恋に陥るなんて展開も、それなりのリアリティがあったのだろうな。まあ、いじましいまでのイライラ感、70年代少女コミックの恋愛ストーリーをギャグとしてではなく真正面に受け止められる人なら、十分に感情移入できるだろう。
 
『カサブランカ』を観るのは何十年ぶりだろう。それでもここぞというシーンはけっこう覚えているもの。オレはそれほどボガードが好きなわけではないんだけど(煙草をふかす仕草はせこい感じだし)、やっぱり最後の場面は渋いと思う。それにしても、警察署長のルノー、役がおいしすぎるよね(笑)。
 
 この映画でけっこうジーンとくるのは、リックの店でラ・マルセイエーズを客が合唱する場面だった。最後にルノーが「Vichy」のラベルが入ったガス水をゴミ箱に捨てるところは笑える。


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