2008年07月06日

 まずは『太陽がいっぱい』。なんとなくフランス語の映画を観たくなったので、という程度だったのだけど、これを観るのは本当に久々。ああ、ラストシーンのためだけに数十分の展開を眺めるわけだけど、やっぱり最後のあのヨットの場面が最高なわけで。アラン・ドロンの "Meilleur..." という台詞がたまらんです。

 アラン・ドロンを観たら、こんどはナタリー・ドロンを観たくなってしまい(笑)、寝しなに「個人教授」を引っ張り出す。リセHenri IVをはじめ、パリに住んでいたころにさんざん眺めた街並みが映っているので、それだけで懐かしさいっぱいの映画である。ランボルギーニ・ミウラも美しい(笑)。

 この映画もラストシーンの、あのルノ・ベルレーが去っている姿を味わうために、それまでのストーリーがあるようなものだな。オトコが一人で去る場面としては、オレは「ローマの休日」のグレゴリー・ペックとともに、この作品のベルレーが最高に魅せると思っている。

 最後に、Hotel Esmeraldaの部屋からナタリー・ドロンが "Il pleut." と言っているであろう場面(口が動いているだけ)、これがねえ、やっぱたまらなくええんです。ああ、年上の女、というか(笑)。これだけでも、この映画を何度も観たくさせられちゃうんだよな。


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