2008年09月02日

 レクター博士3部作の最後(だけど筋書き的には最初)のエピソード、「レッド・ドラゴン」、んー、ずいぶん陳腐な結末だと思ったら、そこから先があったのね。ラストはかなりスリリングだった。
 
 3作すべてを観ると、それぞれに特徴があっておもしろい。作品的には「羊たちの沈黙」がピカイチだが、これはジョディ・フォスターの熱演によるところが大か。気持ち悪さでは二作目の「ハンニバル」で、まあ、リドリー・スコットのえぐさを見せつけられた感じ。
 
 その点、「レッド・ドラゴン」は平凡な作品かもしれない。アンソニー・ホプキンスによるレクター博士像が完全につくられたあとなので、ハマった人には十分に楽しめるのだが、ドラゴンくん、このシリーズの変態キャラのなかでは、ちょっとパンチ力が弱かったな。FBI捜査官のウィルも、まあ、月並みな感じだし。こうしたムード、まるでSWのエピ6そっくりである。


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