サンコミックス |
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概 要 | 朝日ソノラマ社より1966年(昭和41年)11月に刊行が始まり、89年までにno.927まで進んだ(うち、no.898および899は欠番らしい)。現在はストップしている。 おもな内容は、月刊誌時代の付録作品集、昭和40年前後に少年マガジン、サンデー、キングなどで連載されていた作品。少年マンガ・少女マンガの両方をカバーしている。初期のものには流通量が少ないものが多く、絶版コミック市場では「サンコミ」がひとつのブランドとなっている。 |
主な作品 | 収録集の多い作品・作家は次のとおり。
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相 場 | ピンは10万円超からキリはブックオフ100円コーナーの常連まで、価格幅が広いことでは新書判ブランドでピカイチ。おなじ本でも状態はもちろん、口絵のある版・ない版、帯の有無などによって、かなり価格が違ってくる。また、初期のものは中ワレしやすい製本が多かったので、中ワレ補修品も少なくない。 絶版コミックファンの人気ブランドだけに、一冊1万円を越すものが少なくないし、5000円超、3000円超は当たり前という作品も多い。ただし、そうした値の付く作品の購買層がそろそろ限られてきたため、上値が重くなってきた本も多い。濃いマニアは帯付とか初美などの付加価値にこだわるため、かえって再・並だと安くでまわることがある。「サンコミ=高い」とは単純に思いこまないこと。 |
難 関 | コレクターが入手にとりわけ苦労するものは次の通り。
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人気作品 | 永井豪ブーム、ジョージ秋山ブームの結果、この二人の作品は例外なく人気が高い。最近では松本零士がこれに続いている。 少女コミック人気が高まるなかで、水野英子、西谷祥子の本は引っ張りだこの状態になっている。また、サンコミには「24年組」(竹宮恵子、大島弓子など)の作品が多く、これらも徐々に人気が出始めている。 「なつ漫ファン」からは依然として桑田次郎や楳図かずおの人気が高い。辻なおき、つのだじろうの本も高値が続いているが、ぼちぼち頭打ちか。一峰大二の『電人アロー』はサンコミでもトップ人気だったが、復刻版が出て以降は市場でだぶつき気味だという情報がある。 |
注意点 | サンコミにどういう価格を付けているかで、その古書店の鑑識眼がわかってしまうくらい、サンコミの価格設定は難しい。最近台頭している新古書店は、この点でズサンきわまりなく、仰天するような値を付けることが少なくない。サンコミを買うのなら、信頼できる専門店で探すこと。
本の状態にこだわらなければ、美本相場が1万円前後のものでも2000円前後の価格帯で購入できること「も」ある。もちろん、そういう値づけができるのは、きちんと市場を評価できる店だろうけれども。逆に、古サンコミというだけで状態がB級の本(たとえば貸本落ち)に高値を付けている店は、どこか仕入に不安があるような印象を受けてしまう。 |