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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1992年07月21日

 パリの治安なのですけれど、長期滞在の人の話しを聞いたり、自分で歩いた経験などで、ようやくどういう特徴があるのか、おぼろげながらですけれど分かってきました。要点をまとめると、次のようになるでしょうか。

(1)区によって基本的な性格がある。
(2)500m四方ぐらいのブロックでカルチエの雰囲気が変わる。

(1)については概ねガイドブックに書いてある通りです。新たな発見は(2)の方でしょうね。例えば私の住んでいるところは「Les Halles界隈」ですが、ここも危険地帯と安全地帯(?)のモザイクが形成されています。
 私のアパートがある所はポンピドーセンターの正面に当たる一角で、幸い安全地帯に属し、夜中に一人で歩いていてもさほど危険はありません(もちろん、東京の治安とは比較になりませんが)。しかし、ポンピドーセンター正面左側を少し入っていくと、ホモやSM愛好者の溜まり場があり、ちと異様な雰囲気があるという人もいます。また、Forum Des Halles近くの郵便局をよく利用するのですが、ここも郵便局の面している通りが境界線で、その先は延々とセックスショップの集積地帯になっています。ここらへんなどは、門外漢にとって多少の危険があることは事実でしょう。
 先日こんなこともありました。
 電気料金を払いにEDFの事務所に向かったときのことです。地図を見ながら私はカルチエを斜に突っ切ろうと思い、大通りから小道に入りました。ところが50mと歩かぬうちに、建物の陰になにやらくろーとさんぽい人が立っていらっしゃるのです。驚きながらもなお先に進むと、完全にあのテのエリアになっているのです。まだ午後2時でしたがかなり不気味な雰囲気でした。進路を直角に曲げて数分後に別の大通りに戻りましたが、そこは道の両側にごく普通のオフィスが並ぶ「堅気」のエリアに戻っていました。しかし、50m奥は「あのテのエリア」です。
 まあ、だいたいこんな感じですが、やばいブロックさえチェックに入っていれば、今のパリは概ね治安が良いと言っても構わないのでないでせうか。ちなみにヨーロッパで現在治安が悪いとされる都市の代表はナポリだそうです。ナポリのバスツアーは「サファリパーク」と呼ばれているそうです(バスから一歩も外に出してもらえず、ただ車窓から外を見るだけ)。


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