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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年02月04日

 今朝のRERにてC.D.G-Etoileで私の前に座ったオジさん、実に表面に現われていた毛がことごとく金髪であった。もともと金髪は北欧系民族であるから、パリ市内は案外と金髪の人が少ない。この人も顔だちは冬季オリンピックのノルディック競技に出てきそうな感じであったから、やはり北欧産だと思う。
 頭髪だけでなく、髭はおろか眉毛、睫、手の甲を覆っている毛もオール金髪。特に睫までたわわに実った麦畑のような金髪だったので、私は一瞬ほこりが積もっているかと思ってしまった。いかに人種のるつぼとはいえ、ここまで徹底した総金髪の人には初めて出会ったやうに思う。
 パリに住み始めた当初は人の顔の雑多さに驚かされたものであった。ところがそれに見慣れてしまうと、今度はオペラ座界隈で見かける日本人の顔が確かに同じに見えてしまう。在仏僅か8ヶ月の私にしてかような感覚を抱いてしまうのだから、日本を初めて訪れるパリやNYの市民がしばしば語る「日本人、皆同じに見える」という気持ちが分からないでもないような気がしてきた。


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