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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年05月19日

 パリで学生の身分として滞在許可を申請する手順は次の通りです。必要書類については前回(4)を参照して下さい。
  • Centre d'etudiantに赴く
  • 受付で書類のチェックを受ける(地獄の地階)
  • 申請窓口で手続きを行う(天国の1階)
  • 指定された期日以降に再出頭し、滞在許可を受ける
  • 2ヶ月ほどして、健康診断の呼び出しを受ける
  • 指定された日時、場所で診断を受ける
(1)Centre d'etudiantに赴く
 パリに居住する日本人学生は、全てここに出頭することになりました。場所は次の通りです。学生以外は居住地のPrefecture de Policezです。

 13, rue Miollis, 75115 Paris(ユネスコ本部の近く)
 Metro Cambronne または La Motte-Piquet

(2)受付にて
 建物の地階に向かい、チケットを取って自分の番号が来るのを待ちます。このチケットは後で必要になりますので、捨てずに取っておきましょう。季節にもよりますが、最低30分待つものと覚悟した方が良いでしょう。学生が集中する9月はかなり混雑するようです。自分の番号が表示されたら、同じく表示される窓口に向かいます。ここで書類を一通りチェックされるのですが、その対応たるや....でございます。尤も先方もわけのわからない相手を多数対応しているのですから、ここはじっと我慢。私の経験では、午前中の方が応対が親切なようです。

(3)申請窓口にて
 受付で書類のチェックに合格すると、チケットにサインしてくれます。これを持って、「天国の1階」に上がり、再度番号を呼ばれるのを待ちます。また、申請用の書類をくれますので、1階で待っている間に記入します。黒のサインペンを忘れないこと。申請窓口の対応は極めて親切です。ここで入国日時その他簡単な質問に応えます。質問しながら、担当官がデータを端末に入力します。スムーズに運べば、ここは大体15分で終わるでしょう。
 申請が終わると、滞在許可受取の署名入り引替券をくれます。これに日付が記入してあり、この日以降の適当な時期に再度このCentre d'etudiantに出頭します。券を受け取った時点で、手続きは完了です。 (注)写真やコピーは全てCentre d'etudiantで作成できますので、忘れたからといって、落胆しないこと。ただし、1フラン硬貨を忘れずに。

(4)滞在許可交付
 申請から約20日後以降に、再び出頭して滞在許可を交付してもらいます。今度はチケットを貰わず、受付の向かいにあるついたてのところで引替券を提示します。この時、パスポートを忘れたらアウト! 滞在許可証というと独立した身分証明書と思われるでしょうが、学生の場合は件数が多いせいか、パスポートにシールを貼ってくれるだけです。ですから、交付窓口で行うことは、パスポートの空き頁にシールを貼り、そこに押印をするだけです。この際、手数料として200Frsの印紙が必要ですので、事前にタバコ屋で買っておきましょう。郵便局では売っていませんので注意。

(5)健康診断の呼び出し
 滞在許可自体に必要な手続きは(4)で終わりですが、2ヶ月ほど経つと、移民局(OMI)から健康診断の出頭命令が郵送されて来ます。出頭命令とともに受診手数料の振込用紙が入っていますので、適当な手段で支払います。1992年の手数料は300Frsでした。
 出頭命令に受診の場所及び日時が指定されています。当日、どうしても出頭できない場合は、その旨手紙を書いて、呼出状をOMI宛郵送します。すると、1、2ヶ月後に再度呼出状が届きます。これは特に書類には記載されておりませんが、私がたまたま受診日と試験が重なってしまい、OMI に問い合わせたところこのように指示され、そして実際に行った例です。

(6)受診
 健康診断は日本で一般に行われているものと同じです。身長、体重、視力、レントゲン、検尿、血液検査等を指示されるままに行います。検尿がありますので、受診前に「出しきらない」こと。実際、私はこれで苦労した。
 検査が終わると、医師による問診があります。聴診、咽の検査の後、2、3簡単な質問があります。内容は持病とかフランスでの滞在目的など。病名などは専門用語が多いため、必ずしも全ての質問を理解できるわけではないのですが、一般的な事柄に応えられれば十分なようです。
 問診が終わると、受診証にサインしてくれます。
 以上で終わりですが、この健康診断そのものは滞在許可の初回申請には特に関係ありません。重大な病気が無い限り、滞在を制限されることはありません。にもかかわらず受診しなければならないのは、フランスの社会保証目当てに入国する病人をチェックするためだそうです。また、フランス国内で労働する場合、雇用者から公的機関の健康診断を要求されることがあるため、その証明としてこの診断結果が利用されるそうです。 (以上、手続き編終わり)

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