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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年05月01日

 私はそれほど詩には詳しくないのですけれど、北半球の星空にまつわる神話や伝承はそれこそ星の数ほどありますが(そもそも北半球の星座名は、ほとんどがギリシャ神話に由来しますから)、こと詩に関しては個人的には南半球の空の方が「詩」になるかな何て思っています。特に北半球の住民としては。
 南半球の星と言えば、まず南十字星でしょう。多少星に詳しい人なら、ケンタウロス座のα、β、オメガ星団、大マゼラン雲、小マゼラン雲、そして竜骨座のカノープス、エリダヌス座のアケルナル等も思い浮かぶでしょうか。また、天の川が一番美しい部分と言われているのが南十字星付近ですが、日本からは見えません。見えないものは何となく気持ちをそそるのですね。
 8年前オーストラリアに行った際、南半球の星に出会いました。メルボルンからシドニーに向かう夜行列車の車窓から偶然南十字星が見えたのですが、感激の余り涙が出ていました。南十字自体はそれほど美しい星座ではないのですが...。
 大航海時代に「星」は測量の手段、だから感傷にふける対象ではなかったはずでしょうが、航海が終わった後にはその星こそが郷愁をそそったのでしょう。私も夜の林道を走る時は地図よりも星を頼ることが多かったので、星空を眺めると走ってきた道を思いだしたりします。車の荷台には携帯用の天体望遠鏡と双眼鏡が常備されていたので、峠ではしばし「レンズの中の宇宙遊泳」気分に浸ったものです。詩の一つもできていたら、ロマンチストと言って通用したのでしょうが、残念ながら...。


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