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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
ピラタスに行った翌日だけ、姉夫婦は湖畔のホテルに泊った。チェックインのついでに我々も部屋を見せてもらった。場所はベルンから車で30分ほどの所だったが、わずかそれだけの距離にもかかわらずホテルのある場所はフランス圏である。そんなわけで、私がでまかせ手抜き通訳を引き受けた。
部屋はちょっとメルヘン調で、20代前半の新婚カップルにぴったりという雰囲気であった。屋根裏部屋風に天井が傾き、バスが白いタイルで覆われ広々とした空間を占めていた。ベランダからは湖の景色が一望できる。残念なことに、湖の名前は忘れてしまった。
この日、ホテルに付属したレストランで皆一緒に夕食を取った。オードブル、前菜も含めて7品も出る本格的フルコースである。ワインの選択は全て「ワインをたく」のピルミンが引き受けてくれた。グラスに軽く注がれたワインを試飲する姿が決まっており、後日パリに帰った後、皆で折ある毎に真似してみた。
不覚にも、30代中盤に差しかかった私の記憶中枢は、この日のメニューの内容をほぼ忘れてしまった。クラムチャウダー風のスープがうまかったこと、魚料理のソースがとにかくうまかったことだけ覚えている。
支払はピルミンと私がそれぞれカードで行った。こういう気取ったレストランでは、いつもアメックスを利用している。はずかしながら、ちょっとした金持ち気分に浸れるのである。ピルミンの方をちらりと見た。皿の上に置かれたカードを見たら、ダイナースだった。思わず「負けた....」と感じたことを鮮明に記憶している。
アメリカでは案外とダイナース・カードを利用できない店が多い。そのため、私の会社では融通の利かない者、使えない者のことを「ダイナースな奴」と呼んでいた。こんなことを思いだしたのは、無論負け惜しみ以外の何物でもない。
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