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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1993年11月24日

 リーマンは博士論文のテーマを二つ用意して、指導教官であるガウスに示した。そのうちの一つが非ユークリッド幾何学に関するもの。ガウスはこの着想自体、既に十一歳の時に抱いており、躊躇無くこのテーマを選んだ。何しろ当時のガウスはロシアの数学者ロバチェフスキー(この人がやったのも非ユークリッド幾何学の一種)の論文を読むためロシア語を覚えたくらい、この分野には入れ込んでいた。そして1854年、リーマンの行った数学史上有名な講演が「幾何学の基礎をなす仮説について」。講演結果に対し、ガウスは「博士論文のレベルを遥かに越えたもの」と激賛した。
 ちなみに、リーマン幾何学とロバチェフシキー幾何学の違いは、前提とする曲面の違いにすぎない。現代数学ではあまり「リーマン幾何学」とか「非ユークリッド幾何学」という言い方はもうしないのだ。曲面上というのが当然の前提だから。微分幾何とか代数幾何という分類があるんだわ、むしろ。一般相対性理論に関連深い分野はテンソル解析ってやつです。
 それでもって、ぼくが講義を受けている教室は、あのガロアの母校、ルイ・ルグランの隣りです。そこに行くまでに、高等師範学校の横も通るのです。ここもガロアの母校だな。


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