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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
以前、ドイツに出張で行ったときのことでした。季節は5月上旬、夏至の一ヶ月半前で、日の長い季節です。ニックスドルフの本社を訪問したのですけれど、対応してくれた部長の話では、サマータイム中、就業時間は午後四時半までにしているそうです。サマータイムでただでさえ日が長いのに、就業時間がこれですから、仕事が終わってもまだお天道さまが空高いんですね。社員たちはサッカーやラグビーで一汗流し、それから冷えたビールをくいっと干す。その頃ようやく日が西の空低くに傾くといった案配なんだそうです。こりゃ、風俗営業の入る余地の少ない健全さ(それがいいか悪いかは別問題ね)だと思ってしまった。
フランスだと、六月の頃ともなると、天気は安定しているし、風はひたすら心地よい。カフェのテラスで午後十時の夕日(!)を浴びながら、時間を忘れて雑談ですね。この倦怠感がたまらんのですわ。去年書いたと思うけど、六月に河原でやった Mechouiは「暗くなるまでね」と知らされていた。暗くなったのは、夜中の一二時だった。
ひるがえってわがニッポンを考えると、仕事が終わったらもう空は暗い。梅雨時ともなれば、暗いそらにじっとりした湿気。こりゃ、やっぱりガード下か屋上か。
ぼくは星空を望遠鏡で眺めるのが長らく趣味だったので、夜の長い季節の方が好きです。でも、巴里の六月の倦怠感は、ほんと、たまらん魅力ですね。
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