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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
B.P.I.はこの巨大なセンターの3階分を占める。2階(日本式に言えば3階)に入り口があり、1〜3階(同2〜4階)がB.P.I.のスペースとして確保されている。パリ市民にはよく知られており、「ポンピドーのメディアテック」と言えばだいたい通じる。
各フロアーの眺めは壮観である。何しろ面妖な外観と内装のポンピドーセンター。図書館とはいえ、中はまるで巨大な倉庫のようなむき出しの天井。そして閲覧用の著しい数の机がびっしりと並べられている。無論、書架の数も各区に設置されている市立図書館の比ではない。エスカレータから見下ろすと、何やら体育館を開放して行われる古本市のような光景である。
資料が豊富なため、利用者は引きを切らない。収容人数は相当あるはずなのに、いつも椅子は9割方埋まっている。利用年齢層は中学生くらいから老人まで、ほぼあらゆる範囲に及んでいる。語学学習用教材が完備しているため、外国人の利用も多い。パリ市内の語学学校でも、ここの利用を勧めているところが多い。
B.P.I.には他の図書館にはない多くの特徴がある。まず、ここでは貸出を行っていない。そのため、利用者カードのようなものも一切発行されない。そのために、観光客でもフラっと気分転換かつ休息所代わりとして気軽に利用できる。ただし、館内で写真撮影は出来ない。
貸出は行っていなくても、各資料を保管している公共図書館を検索できる。資料の貸出を希望するものは、従ってまず所在図書館を調べ、そこへ赴くことになる。反対に、B.P.I.にない資料についても、その所在を調べる方法が提供されている。従って、ここはあらゆる書籍情報を探すキーステーションとしても機能している。
書籍類のカタログは全てコンピュータ化されており、館内に設置されている60台の端末を使って検索する。検索方法は前述したメディアテックの例と同じだが、説明内容を英語で表示させる選択オプションがある。
(以下、省略)
(『別冊宝島——図書館をしゃぶりつくせ!』1993.11より)
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