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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
フランスの文化政策ですが、ぼくは経済政策というか、経済経営の根底にある思想と一体不可分だと思っています。アングロ・サクソン流の自由主義「神の見えざる手」とは明確な一線を画していますね。
要するに、劣勢のものは保護しなければ滅びてしまう、そして、生存に関わるものに、滅ぼしてはならないものがある——という発想ですね。アングロ・サクソン流だと、どんどん滅ぼすことによって、最後に最善のものが残るということになる。
これは又聞きなんだけど、フランス人のマイノリティ文化保護には一つのパターンがあるそうです。これは、言語において顕著にみられたらしい。
つまり、マジョリティが優先されるのは事実で、まだライバルと見なされるうちは迫害される。ところが、もはやライバルとはなり得ないと判断されると、一転して手厚く保護されるらしい。
ブルトン語やバスク語といった独自の言語を、ある意味で迫害しておきながら、それがもはや「方言」にすぎないほどのマイノリティになったとたんに、学校教育で手厚い保護を始めた——これが一つの型だとか。
本質的には、「アイデンティティ」の保護意識が強烈に作用しているんでしょうね。ただ、ミッテラン政権の文化政策は、多分にミッテラン本人の個人的趣味という見方が強いようですが……。クフ王がピラミッドを後生にの残すようなものでしょうか。
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