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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1994年09月15日

 セナの「神を見た」は本当だと思っています。もちろん、それは錯覚や幻覚といって片づけることもできるでしょうが、選ばれた人間のみの体験できる奇跡の一瞬というものが、たしかに存在すると信じています。まあ、大脳生理で説明できるかもしれないけど、「奇跡の瞬間」といったほうが、ロマンチックな響きでもあるし。陸上短距離の選手でも、「神を見た」現象はあるみたい。こういう一種のトリップは、われわれ凡人にもあるんじゃないでしょうか。神がかったような状態になるってやつですね。
 ぼくも仕事で文章を書いていて、「手に神が宿る」ような気になったことが二度ほどあります。まあ、ギリギリ追いつめられていたときなんですけど、キーボードを叩く手が、次々と文章を仕上げていく。この日一日で、ぼくは400字詰め換算で240枚の原稿を書き上げました。ただ、その翌日から三日ほどは、完全にだしがら状態です。たぶん、絶望的状態で、右脳にターボがかかったのでしょう。「火事場の馬鹿力」ですね。でも、どっちかというと、ぼくは神よりも稿料振込通知を見たい。
 一度こういう甘い汁を吸ってしまうと、「原稿なんぞいつだって書けるぜぃ」というゴーマン気分になり、途端に納期破りの常習と化してしまう。


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