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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1995年01月15日

 はじめてパリを訪れたのは9年前の五月、チェルノビル・メルトダウン当日でした。仕事だったので、ホテルは凱旋門近くの四つ星です。
 五月だと日は長い。でも、朝はわりと遅いというか、日本の夏至みたいに四時代に日が昇るなんてことはありませんです。だいたい六時ぐらい。だから、7時頃の雰囲気がいいんですよね。重い太陽光線、まだほこりっぽくない空気がひんやり気持ちよくって。ホテルからでて散歩すると、凱旋門がだいだい色に見えた。ちょっと深みのある青空をバックにして。ぼくはこの情景だけでパリが好きになったようなもんです。
 日の長い季節の朝は、いちばん幸せな時間ですね。ホテルからシャンゼリゼに抜けて、そのままコンコルド広場まであるいてみたりもしました。朝のモンマルトルなんかも行ってみましたが、時間が早いとなにかういういしい感じさえします。
 夜は左岸……なんていうと、まるで枕草子みたいなリズムだけど(笑)、サンミッシェル、ソルボンヌ、レアール、そしてバスティーユあたりの夜もいですね。いつまでもクダ巻いている連中がいて。夏至の頃は夜十時の西日を受けながらペリエを傾けていたりして。なんともけだるい時空です。


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