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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
アラブ人とつきあいがおおいので、宗教に関する話題は話します。いつも彼らに主張するのは、「日本では神の信仰と宗教の信仰は別である。森羅万象に神意が存在すると考える」ということ。これ、自然信仰の基本ですから、わりと納得のいく《原理》なんですね。
多神教というものに対しても、「あ、ギリシャ神話と同じね」という反応がおおい。で、ここぞとばかり、ギリシャ神話と日本神話の共通性を出してみたりする。オフフェウス神話、アンドロメダ神話あたりが定番です。
議論で注意しなければいけないのは、《原理》の違いは妥協のしようがない、ということ。これはお互いに尊重するっきゃない。《原理》の違いを笑ったりすると喧嘩になります。
反対に、《現象》は説明しなければいけない。なぜそういうことになるのか、と。われわれがおこないがちなのは、説明を避けるがゆえの「日本人特殊論」ですね。だいたいどの民族もそれぞれが特殊なんだから、「われわれは特殊だ」という主張は、単なるコミュニケーション拒否にしかならない。特殊じゃないと信じているのは、アメリカ人だけでしょう(笑)。
フランス人やアラブ人だと、天皇制の歴史的、文化的、政治的位置づけに興味のある人がおおい。説明のポイントとしては、フランク王国や神聖ローマ帝国とローマ教皇との関係と比較するといい。権力発行機関という役割で共通していますから。
本なんかを見ると、「幕府」が「pouvoir gouvernemental」で、「朝廷」は「pouvoir religional」なんて対比をしてますね。
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