この月のエントリー
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

過去の日記一覧

月別アーカイブス



この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1995年03月18日

 フランスのコミュニティは、資格社会でもある。ただ、その「資格」とやらは、たいてい取得できるものであって、人種差別のようなニュアンスとは大幅に異なる。このあたりは「区別はするが差別はしない」ということ。
 正直言って、ぼくは学歴でトクしました。いまのアパートの大家さんは、ぼくが同じ grande ecole の生徒だとわかったとたん、対応がまったくかわりました。一度うっかりと家賃滞納しても文句もいわれなかったし。先住者は最初から三ヶ月分の depotを要求されたらしいけど。
 銀行の口座開設だってそうです。このあたりは日本以上に学歴のご威光はは大きい。フランスは学校によって初任給からして違います。学校の Hit-parade は「出身校別初任給ランキング」として発表されますから。
 資格社会ってのを強く意識するのは教授や講師との会話ですね。教授どうしはみんな tutoyerです。学生どうしもそう。だけど、教授と学生は vouvoyer です。が、ひとたび博士号をとると、tutoyer にかわります。このあたりは「同一階層の相手には tutoyer」という原則があるように思う。
 微妙なのは、3e cycleの学生と enseignant-chercheur クラスの人たち。個人的に親しい場合、プライベートではほぼ tutoyerです。ぼくの師匠である Mme.PIVETTE Muriel とは、普段は完全に tutoyerです。呼ぶときも「Muriel」「Massa」だし。
 ボスの M.PALMER Michael がまざるとき、彼女とボスは tutoyerだけれど、ぼくとは vouvoyer です。もちろん、このときぼくのほうからも Muriel とは呼ばずに、Mme.PIVETTE って呼んでます。で、ボスが消えるとすぐに「Muriel, tu vois...」です。


Copyright (C) Masayuki ESHITA
サイト内検索

カテゴリー(archives)

最近のエントリー(RSS)