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過去の日記一覧
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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
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■ 1995年09月 アーカイブ |
Avenue McMahon 在住の大家さんは、あちこちに不動産を所有する資産家らしい。自宅のすぐ近くにオフィスがあるみたい。仕事といえば、ほとんどが不動産管理のようで。
6区に住んでいる知人のアパートは、いかにもインテリの住むところという感じでした。110平米ある 5LDK なんですが、ここもリビングが広くて快適です。バルコンもあって、初夏には鉢がいっぱい並べられていて。
この人はDauphine 付属の研究所で副理事をやっています。6区となるとおなじような職業、地位の人が多いみたいです。あと、おもしろいのが Renne大学や Strasbourg 大学といった、わりと「名門」といわれる大学の教授が、案外と巴里、それも6区あたりに住んでいる例が多い。コミュニケーション論で有名な MATTELARD教授夫妻も所属は Renne大学で、住居は巴里5区です。こういう場合、博士論文登録は Renneで、だけど研究活動は巴里で、なんてこともできるんですね。
リボンで飾った車が停まっていた。たぶん、新婚カップルを見送る車のひとつだろう。むかしの映画なんかだと、これに空き缶が付いていそうなものだが、いまだに缶付きは目撃したことがない。 |
手軽さを第一に考えるなら、躊躇なくデジタル・カメラがいいと思う。こういう機械に10万以上使うのはたぶんよほど思い入れの激しい人だけだと思うので、次の3機種がベスト・チョイスだと考えています。現在執筆中の本でも、この三機種を用いています。
Apple QuickTake 100/150 65,000 JPY 前後
(100 から 150 へ upgrade 可能)
Kodak Digital Camera 40 100,000 JPY 弱
CASIO QV-10 70,000 JPY 前後
画質は Kodak がいいですね。QuickTake 150 もかなりよくなったようですが、Kodak の方が上だと思われます。QV-10 は画像をその場で見られてほんとにお手軽だけど、やはり画質がちょっと落ちる。お遊びにはこれが一番だと思うけど、レポートに使ったりとかには、ちょっと力不足という感じがします。
知り合いのカメラマンの話によると、CCD 読みとりはいまいちだとか。買うならフィルム・スキャナがいいそうです。それもニコンよりミノルタのほうが性能的に上だということですね。実売価格はいずれも 100,000JPY 強(ソフト付き)ということです。
イギリスから小杉のおいちゃん夫妻が遊びに来てくれたので巴里の「名所」案内をする。まずはアラブ世界センターに。ここの屋上からのシテ島方面の眺望は、知る人ぞ知る絶景である。また、ここは建物自体もキッチュでおもしろいのだが、とりわけ何もない地下の規則的に並ぶ柱がけっこう壮観だ。なんとなく映画『シャレード』を思い出してしまうが。 |
おなじく眺望がすばらしいのがポンピドーセンターである。建物自体は高層建築ではないが、巴里のアパートはだいたい7階建てなので、ポンピドーセンターみたいにちょっとだけ高いだけでも、えらく見晴らしがいいのである。 |
パレロワイヤル広場ではパフォーマンス中の芸人が何人かいた。この人、写真を撮ったあと、おもむろに立ち上がって大きく伸びをしたのだが、ちょうど休憩タイムに入ったところのようだ。 夜はムフタールのギリシャ料理店La Creteでプチ宴会。この通り沿いには何軒もギリシャ料理屋が並ぶが、いろいろと試した結果、この店がベストだとの結論に達した。ギャルソンがとにかく陽気で、油断しているとすぐに踊りに誘われてしまうのである(女性限定)。 |
このアパートというかGobelinsという街、近くに中華街があるわ、ムフタールの常設市場があるわで、消費生活には本当に便利な場所である。たしかにムフタールは市場としては観光化が進み、ほかの常設市場に比べれば値段は高いかもしれないが、それでもスーパーの品揃えよりははるかにいいし、あのごみごみした通りの雰囲気は、下町育ちの人間にはとてもなつかしい感じがするのだ。写真に写っているチーズ専門店、Pantheon-Sorbonneに通学していたころは、帰りによく立ち寄っていろいろなチーズを買ったものである。 |
坂を下ってムフタール広場に出たところ、やたら人垣ができていたので何事かと思ったら、映画のロケをやっていた。若奥さんが市場で買い物をする場面である。店員役の人が口パクで演技をしていたのが印象的であった。 |
デジカメのサンプル画像を撮影するためにムフタール近辺を歩き回っていたら、ローマ時代の遺跡でペタンクをやっている光景を観ることができた。ペタンクとは広場で鉄の玉を投げてぶつける遊びで、フランスではわりと大人の男性に人気がある。それにしても、ローマ時代の円形競技場がいまだに現役の遊び場として使えるのだから、うらやましいというか、やっぱり土地は使うものだと再認識したというか。 |
巴里に住んでいて絶対に得をしたと思うのは、ちょっとした散歩コースが無数にあること。まあ、出不精なので、あまり得をしたと思う機会は多くないのだけど(笑)。 |
巴里の「左岸の植物園」—— Jardin des Plantes は、最近の散歩コースです。うちから徒歩15分ほど。最寄り駅は Jussieu ですが、Censier-Daubenton からも遠くない。
むかしのお城がでーんと構えていて、その正面に広大な花壇が連なる。その両脇は並木道です。さらに、恐竜の化石もある博物館、熱帯植物園、動物園もあって、ちょうど手軽なコースですね。
並木道の脇にはしゃれた薔薇園もあります。満開の時期になると、屋外なのにむせかえるような香りに満ちています。タダでこういうコースを満喫できるのだから、やっぱり巴里は贅沢な街なのかもしれない。
ほとんどのひとがアパルトマン住まいだから、こういう庭園が「自分の庭」になっているんですね。ほとんどのひとは、ベンチでごろ寝したり、本を読んで過ごしています。
一昨年だったかなにかに載っていたのだけど、フランス人の平均初体験年齢はたしか 17.2歳ぐらいだったと思う。いやもちろん、憲法改正じゃなくて(笑)。男女差はほとんどなかったと思います。でも想像よりも奥手なのね>フランス人。てっきり15歳ぐらいだと思っていた。
Lyceen/lyceenne の高学年になると、かなりの比率でステディなお相手がいるみたいです。このあたりの感覚が違うのかも。
日本でのいまのフランス叩き、ぼくは一過性の『いかがなもんか症候群』だと思います。次の観光シーズンには相変わらず LV 前に行列ができて、みなフランス・ワインを嬉々として味わっていることでしょう。
でもまあ、そういう状況相対的なところが、あるときは優柔不断であっても、別のときには臨機応変になるわけだし。忘却を得意技とするのは、懲りないという面もあれば、過去にとらわれない、という側面もあるわけで、まあ、ケースによっていいところも悪いところもある、ということでしょう。
フランスの政治家は、断固として国益を主張し通しますね。これがなんだかんだいっても、政治が(ある程度は)信頼される要因じゃないでしょうか。国民だって国益はなにか、それを実現してくれる政治家は誰か、という視点で投票しているはずだし。すくなくとも国政レベルではね。
思うに、平均的日本人は「国益」という意識が希薄なんじゃないだろうか。それどころか、国益追求=国家エゴ=国際社会にあるまじき態度、なんて感覚があるんじゃなか。すくなくともヨーロッパでは、外交=エゴのぶつけあい、という常識があると思うけど。
いまのフランス叩きが続きと、日本人観光客が減るのかな、やっぱり。そうなると10月の航空機がすくから、わしはすごくうれしい(笑)。
Baujolais Nouveau だって、みんなが飲まなくなればかえって安くなっていいのでは? 『いかがなもんか症候群』の人たちはほかしておいて、自然体で楽しめばいいんだよ。ワインが飲みたけりゃ飲めばいいし、フランス飯食いたければ食えばいいし。ぼくならこういうとき、フランス人に恩を売ることを考えるかどね。
その 1:夏の暑い日でもストッキングをはいている(おなごはんのみ)。
その 2:タクシーを降りてドアを閉めずに去ろうとする。
その 3:ビルの入り口で一瞬立ち止まり、開くのを待ってしまう。
その 4:赤信号を律儀に待つ。
その 5:TGV 一等車両で持ち食いする。
その 6:四ツ星ホテルに泊まって、外で飲食物を買って持ち込む。
その 7:おっさんだけで LIDO に行く。
その 8:さほど親しくない人の前で大口を開けて笑う。
その 9:なにを聞かれてもとりあえず「Oui」と答える。
その10:集団でレストランに入ったとき、誰が払うかでもめる。
その11:パックワーカー姿で St.Honore や Montaigne のブティックに入ってしまう。
ちょっとわかりずらいものもあると思いますが。
一ヶ月前のフランスニュース・ダイジェストに、シラク大統領をアナクロだの大国主義への妄執だの、ボロクソに非難したコラムが掲載されていた。ここまでよく書くなー、と思って著者の名前をみたら、かつての会社の先輩だった。
海外領土は「島」としてみるからちっぽけです。領海や経済水域を含めれば、主権のおよぶ範囲はかなり広大ですね。日本は数年前、沖の鳥島の防波堤工事を大々的にやったけど、これも海上の主権を守るためだし。日本領の面積はドイツと大差ないけど、主権のおよぶ範囲ははるかに日本のほうが広いんですよ。
最近はフランスのラジオでも、日本政府の抗議を頻繁に報道している。まあ、たしかに抗議をする権利はどの国にもあるし、日本には抗議するだけの歴史的背景はあるでしょう。だけど、腰の据わらない抗議って、結果的にマイナスにしかならない。フランスというのは損得勘定のきっちりした国だから、生半可な抗議で反発を買えば、絶対に今度はEU交渉でしっぺ返しをされるでしょうね。
ヨーロッパで一番嫌われるのは、ダブルスタンダードです。それからすると、日本の核実験反対のスタンスは、けっこう危なっかしいという気もする。個人的にはグリーンピース以外の反対理由がどーもよくわからん。豪州、NZは環境への懸念から抗議は当然だと思うけど。
フランソワちゃんは核実験断行の政府発表を伝えましたね。フランスはやるとなったらやるでしょう。それは意固地になっているのではなく、自ら必要と信じるところは、たとえ国際世論で孤立しても実行するという、腰の据わった態度だと思うけど。
その1:カフェで 10 Frs のコーヒーを飲み、チップを 2 Frs おく。
その2:原色のハデな上着を着てタイユバンに行き、「いちばん高いもの持ってこい」と注文する。
その3:レストランで「折り詰めしてくれ」と騒ぐ。
その4:美術館でストロボたきまくって写真をとる。
その5:バスを降りるとき、運転手に「トランスファーくれ」という。
その6:Choucrute を頼むとき、バドワイザーも一緒に注文する。
その7:イタ飯屋のスパゲティで「麺が固すぎる」と文句をいう。
その8:F1中継を見て「カーブが多すぎる」とぼやく。
その9:セーヌ川の自由の女神像を見て、「ミニチュアの模造品がある」と大騒ぎする。
その10:Cheteletのことをおもいきり「チェイトレット」と叫ぶ。
……ということを巴里でやらかしたアメリカ人は(多数)実在する。
ぼくはいつも27番のバスを使うのだけど、これだとサンラザールからルーブルまで95番とおなじルートを通るんだよね……といっても、Avenue d'Opera 一本ってわけだけど。95番と27番は、巴里の隠れた「観光バス」として有名です。
今年は恒例の RATP 値上げが、かえってぼくにはうれしかった。というのは、チケットの単価は上がったけれども、巴里市内のバスのゾーンが廃止されたから。これまではいちいち二枚きらなきゃいけなかったのが、いまはぜーんぶ1枚になった。バス愛用者にとっては実質的な値下げですね。もちろん Coupon 利用者にはそのまま値上げになったわけだけど。
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