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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1995年09月07日

 一ヶ月前のフランスニュース・ダイジェストに、シラク大統領をアナクロだの大国主義への妄執だの、ボロクソに非難したコラムが掲載されていた。ここまでよく書くなー、と思って著者の名前をみたら、かつての会社の先輩だった。
 海外領土は「島」としてみるからちっぽけです。領海や経済水域を含めれば、主権のおよぶ範囲はかなり広大ですね。日本は数年前、沖の鳥島の防波堤工事を大々的にやったけど、これも海上の主権を守るためだし。日本領の面積はドイツと大差ないけど、主権のおよぶ範囲ははるかに日本のほうが広いんですよ。
 最近はフランスのラジオでも、日本政府の抗議を頻繁に報道している。まあ、たしかに抗議をする権利はどの国にもあるし、日本には抗議するだけの歴史的背景はあるでしょう。だけど、腰の据わらない抗議って、結果的にマイナスにしかならない。フランスというのは損得勘定のきっちりした国だから、生半可な抗議で反発を買えば、絶対に今度はEU交渉でしっぺ返しをされるでしょうね。
 ヨーロッパで一番嫌われるのは、ダブルスタンダードです。それからすると、日本の核実験反対のスタンスは、けっこう危なっかしいという気もする。個人的にはグリーンピース以外の反対理由がどーもよくわからん。豪州、NZは環境への懸念から抗議は当然だと思うけど。
 フランソワちゃんは核実験断行の政府発表を伝えましたね。フランスはやるとなったらやるでしょう。それは意固地になっているのではなく、自ら必要と信じるところは、たとえ国際世論で孤立しても実行するという、腰の据わった態度だと思うけど。


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