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過去の日記一覧


この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。
■ マンガ&アニメカテゴリー

カテゴリ「マンガ&アニメ」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページが、新しい順番に並んでいます。
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1994年12月08日

 JUNKU にはノルマンディどころか、イタリアやスペインあたりからも買い出しにきているようであります。たしかにさいきん、JUNKU に日本人以外の客が一層増えたようなきがするなあ。
 青少年向けの漫画がフランスで育たなかったというよりも、たまたま日本で育ったというほうが正解という気もしますねー。手塚治虫が亡くなったとき、朝日が「日本に漫画が根づいて他の国に根づかなかったのは、日本に手塚治虫がいたからだ」と書いてあったけど、朝日にしては珍しく本質をついた指摘ではないか、などと思ってしまった。
 日本のアニメは画面そのものの質でも評価が高いですね。ただ、この業界もなかなか収入面では厳しいようで……。


1994年11月11日

 日本の漫画を英語やフランス語に翻訳するときの問題って、なんだと思います? 実はですね、絵を左右反対、つまり裏刷りするのが最大のネックなんですって。これは前にすがやさんから伺いました。日本の漫画は右から左、英語圏・フランス語圏だと左から右に進みます。吹き出しの位置もそれにあわせている。——となると、日本製のマンガを翻訳するとき、左右をひっくり返さないといけないんですね。
 で、裏にして印刷すればいいじゃん、と考えがちなのですが、すがやさんの話しだと、左右逆にするだけで、絵のニュアンスが完全に変わってしまうそうです。しかも、デッサン力の有無がもろに出るため、裏刷りに耐えるマンガは極端に少ないそうです。
 ぼくが住み始めたころは、まだ「めぞん一刻」と「C翼」をやってました。「らんま」は「めぞん」の後番組です。高橋留美子は人気あるみたいだなー。Francenet という BBSには、日本アニメ専用の会議室があるみたいです。


1994年04月26日

 ぼくの知人が、「ウチの子供は漫画さえも読まない」とぼやいてましたね。活字離れの意味が変化しているのかもしれん。ファミコンばっかやってるんだそうです。日本での話しですが。
 日本の図書館でも漫画は置いてないこともないけど、選定基準がすごく厳しいらしいですね。「子供の成長に有益であるもの」「セリフや擬音が適切であるもの」など、やたら細目がうるさいそうです。もう二世代ぐらいたたないと、図書館の漫画充実は無理かもね。


1994年04月25日

 漫画に対する思い入れは、おそらく人一倍強いと思います。ひらがな・カタカナの教科書もエイトマンだったし、中国史に興味を持ち始めたのも、横山光輝の一連の作品群の影響だった。
 漫画を書くときの漫画家の取材は並みじゃないですね。プロと素人の差を決定的に感じてしまう。去年の秋、NHKで『嵯峨天皇と道鏡』の特集番組があったのだけど、ゲストが里中満智子さんでした。とても聞き応えのある意見を述べておられましたね。ぼくは日本史でも飛鳥時代が結構好きなんですが、そのきっかけになったのは、『天上の虹』という里中作品であります。このときも、プロは違うなーと思いました。
 最近は描画そのものにもエネルギーがかかるようになったので、漫画界の現象として、原作専門と描画専門とに分離する傾向があるそうです。30年くらい前だと、SF作家がアルバイトで原作を作り、若手漫画家が絵を描くなんてパターンもあったそうだけど、いまは漫画家内部で分業が始まりつつあるとか。
 日本の漫画の世界はかくも奥が深い。フランスではやはりアネクドートが本流という考えが強いのかな。Dorthey はぼくも一昨年はときどき見ていたけど、やっぱり日本アニメは人気が出て当然という気もしましたねー。


1994年04月24日

 漫画が子供向けというのは、日本でも二十年以上前の発想でござるよ(笑)。いまでは40代までが完全に漫画漬け世代でしょう。ビッグコミックの創刊が一つのエポック・メイキングであると、専門家は分析しているようであります。なんのエポックかっちゅうと、「大人が読むに耐える漫画」というジャンル形成でありますが。
 最近は、団塊の世代くらいの社会学者が、さかんに漫画の風俗史について本を出していますね。学生時代に劇画の洗礼を受けたひとたちだな。


1994年04月21日

 フランスにもえっち漫画はいっぱいある。図書館にも置いてあります。でも、日本のポルノ&エロの方がリアルですね、はるかに。ためしにフランス書院の漫画なんぞをご覧あれ(笑)。
「概して良質」かどうかはわからないかど、あまり面白いと思う漫画に遭遇したことはないのだ。絵はかなりヘタクソなのが多い気がする。あ、これはざっとながめただけでの印象ですから。
 うーん、フランス漫画のジャンルはどうなっているんでしょうねえ。そこまでは考えたことがないなあ。日本だと漫画そのものを学問的に研究しているひとが結構いるんだけど、フランスはどうなのだろうか?


1994年01月10日

 日本アニメのタイトルは前にも話題になりましたね。去年はときどきTF1で見ていて、いくつか覚えていたのだけど。もうすっかり忘れてしまった。それに、フランス語タイトルがわかっても、日本語原題がわからないという事情もある。マジンガーZとか、せいんと星矢(だっけ?)はなんかあったな……。
 ちなみに毎週水曜と土曜、TF1の朝9〜12時は日本製アニメを4本続けて放映します。オープニングは以前は「めぞん一刻:Juliette, je t'aime.」で、いまは「らんま 1/2」であります。高橋留美子は人気あるのだ。驚異的につまらない番組ばかりのフランスのテレビ放送にあって、日本アニメとアメリカ映画はやはりキラリと光っていると思ってしまう。
 JUNKU の地下一階マンガ売場も、フランス人の小学生だか中学生だかがわんさか集まっている。


1993年06月24日

 フランス語圏の漫画といえば「TinTin」(アメリカ人が「ティンティン」と発音するのがおかしい)でしょうが、JUNKUの地下一階のコミックコーナで中・高校生くらいの少年達が夢中になってドラゴンボールを眺めている姿をよくみかけます。実際、日本の漫画を読みたいために日本語を学ぼうとするフランス人も結構いるそうな....。
 レ・アールのフナックなどは結構コミックコーナーも大きく、立ち読みならぬ座り込み読みしている人がかなりいます。ただ、フランスのコミック誌はA4版くらいの大きさで、ほとんどがハードカバーですから大の大人が座り込んで絵本を読んでいるように見えます。これ、結構不気味な光景。
 余談ながら、例のアブデルには梅肉入りの醤油ドレッシングをかけた海藻サラダが異様なほど受けていました。



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