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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1996年03月27日

 さっき見てきました。場所は圏央道の入間インター付近です。高速道路走行中、ウィンド越しにわかりましたから、かなり明るいですね。位置は北極星からだいたい15度ぐらい離れたあたりですから、日本はもちろんのこと、フランスでも一晩中見ることができます。高緯度地方である巴里などは、日本よりも観測条件はいいですね。
 大彗星はだいたい 5年に 1回の割合で見えるものなのですが、ここ20年は不作続きでした(ハレー彗星は観測条件が悪すぎた)。今回の百武彗星はひさびさの天文ショーです。実際、双眼鏡で眺めてみて、近日点通過前なのに頭部が明るく尾がしっかり伸びているのにはびっくりした。
 過去30年の主な大彗星は、61年の関・ラインズ彗星、64年の池谷・関彗星、70年のベネット彗星、76年のウェスト彗星といったあたり。これに今回百武彗星が加わるわけで、日本人のアマチュア観測家(一般に「コメット・ハンター」という)の活躍ぶりがわかりますね。
 余談ながら、星雲・星団で「M47」とか「M78」とかいう「M」は、フランス人のコメット・ハンター、メシエの頭文字です。彗星観測では星雲・星団がまぎらわしいので、メシエは約110の天体のカタログを作りました。その通し番号が「M1」……とかです。
 M1(メシエ1)は「かに星雲」と呼ばれるものですが、これは超新星爆発の名残といわれてます。で、超新星爆発があったという記録が、藤原定家の日記に残されていた、なーんて事実があるんですよね。
 百武彗星の位置や光度の予報は、海上保安庁のホームページに掲載されております(http://www.jhd.go.jp)。


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