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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1996年08月07日

 日本時間の朝9時。まずはM社に電話する。が、出社時間は9時半とのこと。編集さん、いまだ来たらず。いきなり出鼻をくじかれる。
 日本時間朝9時半、こんどは電話がかかってきた。M社の編集さんであった。ファックスを読んだとのこと。さっそく手配してくれる。でも経理部門はほかの事務所じゃなかったかな、という不安が頭をよぎる。
 日本時間朝10時。古巣に電話する。祈った。ほんまに祈ったぞ、このときは。作業を依頼したバイトさんがすぐ電話口にでてくれる。「届きましたよ」の一言に、心臓が一回おおきく鳴ったような気がした。さっそくコピーを取ってファックスで送ってもらうことにする。5分後、ベルがなる。すぐにモデムでマニュアル受信。ファックス・データをビュアーで確認する。
 よっしゃ……と思ったら、年度が抜けていた。こりゃまずい。古巣に電話する。「すまん、年度を記入してからまたファックスしてくれんか?」と依頼。5分後、ベルがなる。またマニュアル受信。こんどはカンペキだった。
 再び古巣に電話する。オリジナルの方は、航空便で送ってもらうように依頼する。「まちがってもEMSや速達にはしないでね」と念を押す。普通航空便がじつはいちばん速いのだ。しかも古巣の隣は東京国際郵便局である。これなら東京・パリは4日で着く。
 ひとまずほっとしていたら、電話が鳴った。M社の編集さんからだった。伝票が届いたので、すぐにファックスを送るとのこと。おなじ事務所内に経理課があったようだ。
 3分後、ファックスが届く。カンペキだぜ。5分後、受信したファックス・データを、レーザ・プリンタに出力する。これでなんとかパリで法定翻訳に出せる。
 約4時間ほど仮眠。朝一でアラン・ゴメス氏に電話する。が、しかし。ゴメス氏は不在だった。留守番の女性曰く、「Il n'est pas la pour le moment.」だと。困るがな。いつ戻ってくるかわからんだと。午後2時半、ゴメス氏に電話する。「電話をくれ」という伝言は残しておいてもらったが、こういう場合、かなりの確率で電話はかかってこないのだ。
 ゴメス氏が出る。まずはファックスで原稿を送ってくれ、とのこと。昼のあいだに原稿の内容をエディタで箇条書きし、ローマ字の読みもタイプアップしておいた。だからやっぱり法定翻訳じゃなくて、法定清書なんじゃないのかなあ……という愚痴はとりあえずさておき。
 1時間後、ゴメス氏のオフィスの最寄り駅に着く。ひと駅先は知る人ぞ知るパリの新大久保というかパリの黄金町(横浜である)なのだが、事務所のあるあたりはそれほど妙な雰囲気はなかった。オフィスのなかには、大相撲パリ場所のポスターがはってあった。書棚のなかに『小学5年生 自由自在』があった。
 まだ終わってない、とか。きっとこれから始めるのだろう。蕎麦屋の出前は万国共通なのだ。
 約一時間後、法定翻訳が揃った。(つづく)


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