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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1997年03月29日

 ニッポンだってコギャルことばは、けっして東京だけで使われているわけじゃないでしょ?
 発信源は東京かもしれんけど。厳密には『訛り』ではなくて、一種の符丁に近いもののようにも思いますけどね。もちろん厳密には符丁でもなんでもないんだけど。
 要は「使われる」かどうかではなく、「スムーズに通用する」かどうか、でしょう。ガイジンが地方でいきなりタメなしゃべり方をしたら、相手は一瞬わけわからんと思うんじゃないですか?
 わしが感じたのは、フランスはやっぱ階層的な考えが強く、それが言葉遣いにも浸透しているってことですね。いちばんの典型は tutoyerで、これは「親しさ」よりも同一階層かどうかに依存すると思います。
 たとえば大学で教授どうしはけっこう tutoyerですが、教授と学生はかなり気の置けない関係にあっても、授業中は vouvoyer が普通ですね。ところが 3e cycle の学生と enseignant-chercheur、あるいは maitre de conferenceぐらいの人とのあいだは、授業中は vouvoyer でも教室を出ると tutoyerになる、ということがけっこうあります。学生は doctratを取ると教授から同格と認められ、tutoyer できる、なんて話しもあります(一説ですよ)。
 ……ということで、タメな会話はあくまでも同一階層の範囲内で、上の階層と会話するときは規範的なスタイルで、というのが基本じゃないですかね。だからボスに「しぇぱ」と応えないのは自然でしょう。


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