この月のエントリー
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

過去の日記一覧

月別アーカイブス



この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1998年05月23日

 ベルギーは国土そのものは狭いけれど、そこはそれ、大陸の一部。けっこう雄大な景色やら名所があちこちにある。ルクセンブルクとの国境にも近い小さな田舎町 Han sur Lesse には大鍾乳洞がある。ここ、それほど期待して行ったわけじゃないんだけど、いやもうすごかった。
 街中から小さな専用列車に乗って洞窟の入り口まで行き、そこからフランス語またはオランダ語のツアーに加わって見物するんだけど、日本の鍾乳洞とは規模がまったく違う。ジュール・ヴェルヌ原作の映画『地底大探検』の世界そのまんまです。
 洞窟内の気温は一年を通じて13度に保たれているとのこと。この日は外も18度程度だったので、洞窟に入ってもそれほど寒いって感じはしなかった。足下がすべるわけでもないし、急な坂や段があるわけでもないので、3歳の娘もそのまま歩かせられた。まあ、小さい子にしてみたら、鍾乳石を見ることもままならず、ひたすら薄暗いところを歩かされただけ、だったかもしれない(笑)。
 特徴のある鍾乳石には名前がつけられている。この石、なんて名前だったかいな。ヨーロッパの鍾乳洞だとたいていは「悪魔のなんたら」とか「天使のうんたら」という名称が多いのだけど、ここもその類だったような気がする。
 グループの先導をしたのは、地元の大学の学生だった。もう何度もやっているんだろうね。石の名前から形成に何年かかっているか、なんて説明を、ごくごくスムーズにやっておった。
 写真中央に映っている大鍾乳石、手前にいる子どもと比べれば、だいたい大きさを想像できるでしょ? 高さ約4メートル。推定で1万2千年がかりで出来上がった石だそうだ。表面にはほこりが積み重なっていたので、触ってもカルシウムの感触はほとんどなかった。
 この洞窟、後半はかなり広い空間が続き、いちばん大きなホールでは、底から天上まで140メートルもあった。地底湖もちょこまかとあり、そのうちの一ヶ所では客席を設け、15分ほどの光と音響のショーをやってくれる。出来映えはぼちぼちってとこなんだが、地底のこんなとこまでライトやスピーカーを持ち込んだ努力は認める。
 写真中央に映っている大鍾乳石、手前にいる子どもと比べれば、だいたい大きさを想像できるでしょ? 高さ約4メートル。推定で1万2千年がかりで出来上がった石だそうだ。表面にはほこりが積み重なっていたので、触ってもカルシウムの感触はほとんどなかった。
 最後は地底湖から船で川下り。これがなかなかおもしろい。でもこういう「本物」を経験しちゃうと、ディズニーランドの「カリブの海賊」がえらくちゃちく感じてしまうんでしょうね。

Copyright (C) Masayuki ESHITA