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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
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■ 1998年10月 アーカイブ |
午後の遅い時間にコーヒーを飲むと、ずいぶんと寝付きがわるくなるようになったしまったのだ(;_;)。30台前半まではそんなことなかったんすよ(一昨日、ついに30台末期に入ってしまった(笑))。だけどいまはもうイチコロ。仕方ないので午後5時以降に飲むコーヒーは deca ばっかです。本当は夕食後に濃ゆい express を double でぐびといきたいのだけど(;_;)。
express は本当に慣れないと「苦いだけ」ですが、慣れるとこれじゃないとダメになりますねえ。かつては水代わりに飲めたデニーズのアメリカンも、いまでは薬のように感じてしまう(当然か)。日本でコーヒーを味わいたいときは、いまやドトールが頼りですがな。
ここ何ヶ月か、地元カフェで3時間仕事をするのが日課になっているのだけど、最近はもっぱら the au lait です。22 Frs だけど3杯飲めるのが手頃で(笑)。
ええっと、エスプレッソを注文するときは、un express ということが多いっすね。それでつい日本でも「エクスプレス」と言ってしまうことがある。
でも最近はもっぱら deca の方。量を飲みたいときは double deca です。
話は違うけど、先週、オペラの近くにできた新しいラーメン屋に行って来た。「ふらり」って店なんだけど、お一人様無料券があったので。味は東銀通りのサッポロラーメンに感じが似てます。値段はこっちの方がちょい高いかも。チャーハンはちょっと好みではなかった。
帰り、久々に JUNKU堂に寄ったのだけど、ここ、また雑誌を立ち読みできるようになったのね。ついついスピリッツを古い号まで遡及して読んでしまった。これでまた「金曜は立ち読みの日」が復活するかも(笑)。
高速道路の追い越しでは、フランスとドイツとがけっこう対照的です。ドイツではまず間違いなく左側の車線からしか追い越しません。逆に、速度無制限区間でいちばん内側の車線を走るときは、最低でも150キロを出すのが「鉄則」という感じですね。
これがフランス国内だと、右から追い越していく車がけっこう多いんですよねえ。とくに地方からパリに向かうとき、periまで20キロぐらいの地点になると6車線ぐらいになったりしますが、のんびり走りたいときは右側2車線にいないと、左右からびゅんびゅん抜かれてけっこう怖いですね。
東西のルールの違いといえば、地下鉄の乗車でも東京はどこも自然に列ができるけど、大阪はてんでにバラバラ、なんていわれてましたね。パリは大阪式です。だけど今年の8月に仕事で大阪に行ったら、なんかみんな列を作っていたような気がするのだけど、習慣が変わったんですかねえ。個人的にはてんでにバラバラでいいじゃん、とか思うのだけど(笑)。
フランス国内でも、パリとパリ以外の都市とではぜんぜん違います。地方は本当にのんびりとしていい。どんな運転をしても(といっても、程度の問題はありますが)許されてしまうという気がしてしまいますね。まあ、それはドイツの方が徹底している感じですが。
パリの運転感覚は大阪とおなじとわかってからは、パリ市内もまったく苦にならなくなった(笑)。要するに、「鈍臭き者よ去れ」の世界なんすね、パリは。
先日も旅行から帰って Porte d'Italie から市内に入るとき、左折しなきゃいけない交差点の手前で、うっかりといちばん右側に流されてしまった。こういうとき、真っ先にダッシュできれば一気に左まで進路変更できる。出遅れたら目一杯右端に寄って交差点の先で止まり、信号がかわってから転換すればいい(日本の原付方式)。
で、たまたまダッシュができたので、5車線分を理不尽に突っ切れました。ダッシュがよければクラクションもまったく鳴らされないっすね。要は「おれはこうしたいんだぁ!」という意志表示が大事なんでしょう。
渋滞中の Peri に合流するときだって、ありゃ夜の新御堂筋に割り込むのとおなじ感覚だと思うぞ(笑)。
古本の場合は、日本でもフランスでも言えば取り置きをしてくれますよ。店によって有効期間が三日であったり一週間であったりはするけど。とにかく店の人に買う意志を示しておけば大丈夫。安売り本はダメだけどね。
いつだったか、知り合いのコレクターが、とある古書市の他の店で掘り出し物を見つけ、あとで買おうと思って目を付けておいた。が、ふと気が付くと、石川栄基さんという名うてのコレクターがそれを買ってしまっていた。この石川さん、京都手塚ファンクラブの創設者です。
で、彼が「あれはぼくが先に目を付けてたのにぃ」とボヤくと、石川さん曰く、「目ぇつけたんはお前が先かもしれんけど、手ぇつけたんはわしが先やで」
……ということで、古本を見たら手を付けるのはお早めに(笑)。
フランスでは古い雑誌、新聞、書籍がわりと安く手軽に買えるのでびっくりしてしまう。以前、友人に頼まれて1894年発行の書籍(皮表紙)全2巻を買ったことがあるのだけど、合計でたったの 800 Frs だったんですよねえ。予算は 2000 Frs と聞いていたので、あまりの安さにガクっときました。
本の背や腹はさすがにカビが付いていたりしたけど、中の状態は綺麗なもんです。活字もくっきりとしている。紙だって当時は中性紙だったんでしょうね。ボロボロのところなどまったくありませんね。まあ、保存状態がいいのは、気候の影響もでかいかもしれない。
日本でも神田神保町の大屋書房に行けば、明治時代の地図や冊子が案外と安い値段で売ってますぜ。何年か前に明治後期に発行された北斎漫画を見つけたけど、たしか千円はしなかったと思う。
我がニッポンには羽島知之さんという有名な新聞コレクターがおりますね。再来年に横浜でオープンする日本新聞博物館には、羽島氏のコレクション十万点が目玉コーナーとして登場します。氏は六〇歳過ぎの方ですが、コレクションは高校生のころから始めたそうな。
ちなみに日本最初の日刊新聞は「横浜毎日新聞」ですが、この正式紙名が最初は「横浜新聞」だったのか、初めから「横浜毎日新聞」だったのかが、かつては諸説入り乱れて不明だったそうです。それが後に羽島氏のコレクション上のライバルが創刊第29号を発見して創刊当時から「横浜毎日新聞」であったことがわかり、後に羽島氏自身が創刊号を入手し、創刊日も確定できたそうです。明治3年が最初の日刊新聞の生まれた年なんですねえ。
以上、ネタ元は『コレクター骨董市雑学ノート』(ダイヤモンド社)です。この本の著者・景山忠弘氏は、相撲グッズ・コレクターとして有名な人です。ダイヤモンド社の雑学ノート・シリーズには、ワタクシの『マンガ古本雑学ノート』というのもありますんで、これを機会にご一読を(笑)。
今日までうちの近所で開いていた brocante に行って来たのだけど、90年以上も前の新聞をいくつか買ってきました。まずひとつが、「Journal des Voyages」。表紙にはおおきなイラストが入っていて、日本関係のを探してみたところ、
13 decembre 1913 episode de la guerre Russo-Japonaise
5 janvier 1913 Le nouvel an du vieux Japon
7 fevrier 1909 Komousso au Japon
5 decembre 1909 "HAKA-BA" cimetiere Japonais
なんてのがあった。これに numeros speciale を二部、合計6部買いました。値段は1部5フランだったけど、合計で20にまけてくれた。元の値段は一部15サンチームです。
別の店でこんどは「La Vie au Grand Air --magazines sportifs illustres」というのを発見。スポーツ・ジャーナル誌ですね。ぱらぱらと見ると、1903年ごろのがある。フランスで世界最初の自動車ロード・レースが開催されたのが1895年(パリ〜ボルドー)、その7年後なので、モータースポーツ関係が一面に写真入りで掲載されているのを買いました。当時の自動車の写真とか、De Dion-Boutonなどのメーカーの広告が載ってたりして、けっこうおもしろい。
こちらは一部10フランで五部買ったのだけど、これまた40フランにまけてくれました。最終日だったから、値切らなくてもまけてくれたのかな。
ほかにも辞書を安売りしている店がありました。Hachette の「Dictionaire Encycropedique de la Langue Francaise」がたったの49フラン。正価が350フランですから、どえらい安さですね。古本ゆえ、ちょっとくたびれてはおりますが。町田さんがこのときいたら、絶対に買っていたんじゃなかろうか(笑)。
フランスに留学する人から、「行くまえにどんな本を読んでおいた方がいいか?」という質問をよく受けるのだけど、ぼくは中公文庫『日本の歴史』全25巻をすすめています。フランスに滞在する日本人がフランス人から質問されることって、まず日本の歴史や時事問題なんですから、出発前にフランスの本を付け焼き刃で読んだところで意味がない。一夜漬けするなら日本史ですね。
少なくとも「絢爛豪華」とか「光のカーペット」と形容できる夜景はパリにはないですねえ。それは横浜もおなじなのだけど(横浜の場合は夜景の展望スポットが極端に少ない)。
上空からパリの夜景を初めて見たのは今年の2月なんですが、そのときは、道路にしか明かりがないおかげで、「光る道路地図」というような光景をタンノウできました。凱旋門付近はなかなかの壮観ですね。
ヘール=ボップ彗星はパリからでも見えました。たそがれが終わりかけたころの北西の空、頭の部分だけじゃなくて尾まで見えたんだから、たいしたもんだと思いました。その翌週、日本に行く用があって、長野県原村からも眺めたのだけど、さすがに高原だけあって、尾の長さは双眼鏡の視野をはるかに越えてました。
そういや、昨夜はジャコビニ流星群の出現ピーク日で、今年は大出現の年にあたったから、日本でもけっこう話題になっていたのではないのかな。この流星群、母彗星が13年周期なので、13年に一度大出現をします。で、前々回の大出現時には、アマチュア天文愛好家の間に「光害」という用語が定着したころで、ジャコビニ流星群の出現ピーク時にネオンを自粛してもらおうという運動が起こったのですね。
で、その運動の成果があって東京のネオンはその日に限り普段の6割減ぐらいになったけど、あいにくとその日は全国的に天気も悪く、しかも流星群は空振りだったようです。
今年は来月の18〜19日にピークが来るしし座流星群の大出現年でもある。この流星群は32年周期で「当たり年」が来るのだけど、前回の1966年には、アメリカの一部の州で一時間あたり10万個以上の流星が見えるという、いわゆる「流星雨」が報告されてます。今年はその時期、ナントまで行って流星見物でもするかなあ(笑)。
パリにはそもそも夜景が存在しません。ニューヨークや東京などにくらべ、夜景のもとになる「あかり」が少ないのです。
まず、一般の建物。オフィスは5時以降ほとんど人がいないので真っ暗。無駄な電気を灯すところも少ない。個人の家は間接照明で、窓からこぼれる光は最初から乏しい。残るは街路灯と自動車のヘッドライトだけってことになってしまう。これがじつにナサケナイ夜景を構成します。凱旋門あたりから眺めると、やせ細ったヒトデがべたっと広がっている感じですね。
ただし、周囲にまったく民家がないに等しい大都市だけあって、上空から眺める夜景はそれなりに美しい。パリの夜景を楽しむ方法は、夜、パリ上空を通過する飛行機から眺めることだと思います。
うーん、夢をブチ壊すようで申し訳ないんだけど、数年前に凱旋門から「夜景」を眺めたときの正直な感想がこれ。壮麗さでは阪奈峠から眺める大阪の夜景(←正直、これが世界一なんじゃないかと思う)の方が百倍も上だと思います。
パリの景色は昼こそ素晴らしいと思います。個人的な好みは、ポンピドーセンターの最上階からの眺めですね。アラブ世界文化センター屋上も悪くない。
いわゆる小銭は貨幣ではなく補助貨幣なので、外貨交換の対象外になるんじゃありませんでしたっけ?
ただし、フランス国内でフラン硬貨から外貨への購入……という方向であれば可能かもしれませんが。一般に外貨両替は紙幣でやる制度だと思います。
古い紙幣や硬貨がいつまでも流通する先進国は日本ぐらいのもので(いまだに聖徳太子の千円札が使えるはず。もちろん一万円札も)、フランスではほんの20年前に流通していた10フラン硬貨がもう使えませんよね。ベルギーは去年紙幣が変わったのだっけかな?
カミさんが昨年の夏に手にした1000 BFrs 札が、今年の5月にはすでに使えない状態でした。
まあ、変更間もない紙幣やコインなら、銀行に行けば流通中のものに交換してもらるので、実質損はありませんけどね。それより古いものなら、ずっと貯め込んでコレクター的価値が出るのを待てばいいのだし(笑)。
かつてサンチーム玉処理では vignette を買ってました。いまどきサンチームを使える自販機なんて、そうそうはないですからね。しかも vignette なら必ず使う機会があるし。
ある日、大量の10サンチームをぶちこみました。だけどあの機械、一定の硬貨数まで受け付けないようで、16個目かのサンチームを突っ込んだら、これまで投入した硬貨を吐き出し始めました。しかもあれ、一気に出てくるんじゃなくて、ツバを吐くように一個一個じっくりと出てくる。かえって余計な時間を取られてしもたぜ。
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