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この日記について

この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。
2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。
2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。
1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。
1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。

1999年03月18日

 フランスの学生の求職活動は、基本的には「CVを送りまくる」ってやつですね。たしか就職までに一人平均して 600通送るっていう調査結果があったように記憶してます。グランゼコール出身者でも職に就くまで平均半年かかるらしい。その間は友人宅に居候し、ベビーシッターなどのバイトをするか、3ヶ月〜半年の stageをしながらCVの作成費や郵送費を捻出するってパターンが一般的だったのが、ここ数年の就職難のために、こういうことを親の実家でおこなうケースが増えたとか。家族問題の研究機関がある Sorbonne-Nouvelle の調査だったと思うけど、フランスでは親元に住む20代前半の若者が急増しているそうです。
 CVを送るにしても、過去に stageをやったところにアタックする、学校の掲示板のアノンスを見て送る、先輩のツテを辿る、なんてパターンがある。とくに先輩のツテというのは、bizutageの支持理由になっていましたね(そういや一昨年あたりからは、この“通過儀礼”もすっかりと見なくなりました。まあ、禁止されちゃったからね)。あと、グランゼコールが大学よりも就職に有利なのも、同窓会組織がはるかに強固だから、ということがあります。
 商業系グランゼコールなんかだと、毎年春ごろに、その年の夏の stageを募集する会社の合同説明会が学校で開催されます。教室に使うスペースを企業がブースを構え、日頃はラフな格好の学生も、この日は日本でいうリクルート・ルックでやってくる。雰囲気は学園祭に近いものがありますが、どこでどういう stageをするかはCVでも重要なポイントですので、学生もかなり気合いをいれてチェックしてます。
 企業の求人アノンスの方は、diplome を指定するものが多いです。DESSなんかはそうした指定項目に含まれることがあるわけだ。一番露骨なのは学校指定で、応募者は HEC または ESSEC の diplome 限定、なんてね。


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