過去の日記一覧
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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
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ここ2、3年ほどで爆発的に普及しとります>携帯電話。先日の調査結果では、利用者数は 400万人を突破したようですね。対人口比で普及率は 7パーセントといったところ。一般に普及率が8パーセントを越すと日常風景化しはじめるといいますから、携帯電話はもうごく普通のものになったといっていいでしょうね。赤ん坊は使えませんから。
業者は France Telecom 系の itineris と独立系の SFRの二社が寡占してます。いずれも GSM方式というヨーロッパ共通のデジタル方式です。ほかにもフランス独自のアナログ方式の業者がありますが、ないに等しい状況といっていいでしょう。
ワタシが持っているのは SFRで、昨年の秋、三ヶ月間基本料金無料キャンペーンをやっていたときに加入しました。その後また値下げがあって、いまでは基本料金が 80 FHT/mois、通話料金が 1〜4 FTTC/minute です。
GSM 方式はヨーロッパ以外にも東南アジアをはじめ世界70ヶ国以上で採用されており、各業者がローミングをおこなっているので、たとえばフランスの SFRの携帯電話がそのまま香港で使えたりもします。ただし、そういうサービスを受けるには、基本料金がいちばん高いオプション(たしか 200 FHT/mois以上)にしないとだめですけどね。ぼくが選択した設定はフランス国内専用です。
人によってはMとRがおなじってパターンもあります。日本で習う筆記体とフランス人の筆記体は、かなり違いますね。わりとありがちなのは、「t」と「r」がほとんどおなじだったり、「q」は日本で習う数字の「9」のように書いたり、とかですね。馴れるとそれなりに認識できるようになるから、そっちの方がこわい。
日本で習う筆記体だと、丁寧に書けば書くほどフランスでは通用しないと思います。かといってきたなく書けばいいってわけでもないんだけど。無難なのはブロック体ですね。
レストランでお勘定を頼むとき、左手の平に字を書くまねをして口パクで「お勘定!」ってやっても、ちゃんと通じます。「お勘定」というときの口の動きが、「l'addition」にけっこう似ているので。
あと、手振りでは右手でお札を繰る仕草も「お勘定」の合図になりますね。カフェでは人指し指ピン、なじみのギリ飯屋では札束勘定ポーズを使っております。べつに深い意味で使い分けているわけでもないんですが。
以前とある長期滞在者に聞いたはなしなんだけど、フランス人は基本的に「話好き」なので、素直な同意よりも、刺激的な挑発のほうが好まれるんだと(笑)。これには深く納得してしまった。
彼がよく話してくれた例は、こういうのね。
まず白い紙を出したとする。「これは白い紙ですね?」「はいそうですね」
これじゃあかんのだと。「これは白い紙ですね?」「そう? ぼくは黒だと思うけど。Parce que....」
ってのがいいんだと。
彼らにとっては「人間みな違う」がデフォルトなので、あっさり同意されると話がふくらまなくてつならないんだって。だから「ためにする反論」をときには出して、展開を楽しむという行動を取ることがあるんだそうだ。
注意せんとあかんのは、こういう会話では視点のふくらみや発散を楽しむのが基本で、けっして黒を白と言い負かす方便がもてはやされるってわけじゃない。まあ、そのあたりの約束事(笑)も、debat とかで場数踏むと体感できるような気がする。
でも「T'es con!」を連発する場面もおおいのだが。
店員のサービス・レベルを比較するのに、ニッポンの普通のレストランや喫茶店を引き合いに出すの無理だ。ウェイターもウェイトレスも、かなりの数がバイトさんですから。フランスのギャルソンみたいなプロ(といっても、最近はこっちもバイトが増えているけど)とは土台違うでしょ。
ニッポンの大都市で飲食店を経営するとなると、固定費がものすごくかかります。プロの店員を養成したり雇用するとなると、人件費もすさまじい。たぶん、都心でそういう経営をやったら、コーヒー一杯で千五百円ぐらいになるんじゃないかな。
バイト店員は安い時給にもかかわらず、足はむくむは、ガキはコップをひっくり返すわ、煙草の煙で空気は悪いわで、ほんと、劣悪な条件で頑張ってるほうだと思います。逆に新宿の滝沢なんかに行くと、ウェイトレスさんのおじぎ一回につき百円也、なんて計算をしてしまう。
ニッポンの接客サービス業の代表は料亭、旅館、クラブの芸者さん、仲居さん、ホステスさん、といったあたりでしょう。ただ、このあたりは不況と官官接待自粛のせいで、のきなみ崩壊しているようですけどね。
風俗業界のサービス・レベルは世界に冠たるものなんですって。近年の冬期オリンピックでは札幌の評判がやたらいいんだけど、すすき野が少なからず寄与したというのは、けっこう有名な話です。滑降王カール・シュランツなんかは入り浸っていたそうだから。
京都のちょっとしゃれた小料理屋だと、昼の小懐石とか弁当でさえも五千〜一万円が相場ですよね。だけど高いとは思わない。反対に、サービスや味を要求するなら、このくらいの出費は当然なんじゃないか、なんて思います。安いのがよければ王将に行けばいいわけだ。