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この日記について
この日記は、他のリソースから転載したものが大半です。 2005年3月以降の日記は、mixiに掲載した日記を転載した内容が中心です。一部は実験的に作成したblogに書いた内容を移植させています。 2001年の内容の一部は、勤務先のweb日記に記載したものです。 1996年〜2000年の内容の多くは、旧サイトに掲載したphoto日記を転載したものです。 1992年6月〜99年9月の日記の大部分は、パソコン通信NIFTY-Serveの「外国語フォーラム・フランス語会議室」に書き散らしていたものを再編集したものです。ただし、タイトルは若干変更したものがありますし、オリジナルの文面から個人名を削除するなど、webサイトへの収録にあたって最低限の編集を加えてあります。当時の電子会議室では、備忘録的に書いた事柄もあれば、質問に対する回答もあります。「問いかけ」のような語りになっている部分は、その時点での電子会議室利用者向けの「会話」であるとお考えください。 |
1992年6月から約7年パリで暮らし、1999年8月に帰国してからNHKの朝ドラはほぼ欠かさずに観てきた。その間、朝と昼に加えて土曜のBS再放送で再度観るなど熱中した作品もあれば、つまらないことを確認するためだけに観た作品もある。直近の終了作までの作品の私的評価をまとめてみた(ときどき更新)。
研究者本人の滞在許可申請の流れです。あくまでも2014年時点でのパリ市滞在者に関する内容ですので、最新情報は滞在地の地元prefecture de policeのサイトなどで確認してください。
長期滞在ビザの申請書類、申請の流れを説明します。
サバティカルなどを利用したフランスでの長期滞在を計画している研究者のために、ビザや滞在許可申請、銀行口座の開設、保険の扱いなどをまとめておきます。なお、ビザや滞在許可の制度はかなり頻繁に変更され、書類のフォーマットもたびたび変わります。ここに記載した内容はすべて2013年2月〜2014年7月時点で確認できた事柄がベースになっています。実際の申請にあたっては、フランス大使館のサイトなどで最新の情報をかならず確認し、それに従ってください。
またまたフィギュアスケートの話題かよと呆れられるかもしれないけど(^_^;)、熱狂的なマヲタもうざいけど、FSで結局3位じゃんとかSPで自己ベスト出しても金取れてないだろ的な「冷静」な意見も、フィギュアスケートという競技の特殊さを無視してるようなので、書かずにはおられなくなった。
フィギュアスケートは採点競技なので不可解なところはけっこうある。その根源が技の出来映えに加算されるGOEなのだけど、もっと不条理なのは演技構成点PCSだよね。これは旧採点システムの芸術点にあたるが、浅田真央はSPでこれに救われ、FSではこれで4位になれなかった。
PCSはスケーターの「格」でベースが決まると言われている。表現力なんて突如として進化したり、ある回のレースだけ抜群に優れているなんてことはないはずなので、それは必然的といえるだろう。バンクーバー以前は一流スケーターは7点台後半が「相場」で、キムヨナと浅田真央が8点台の出る別格扱いだった。
これがバンクーバー五輪で一度「底上げ」されている。ロシェットにも8点台が付いたし、キムヨナには9点台が付くようになった。それ以降もこの「相場」が維持され、トリノ/バンクーバーではほとんど出なかったFS130点以上がバンクーバー/ソチでは普通に出るようになったわけだよ。技術的には浅田以外は誰も3aに挑戦しなかったし、3-3だってセカンドが3Tで当然という流れなので、技術構成点はGOE以外に上がる要素がない。なので「底上げ」はPCSの相場観の変化によるところ大なわけだ。
で、どうやらオリンピックでPCS相場を上げる流れがあるらしい(推測)。実際に2013年GPFとソチのSPを観てみるとわかる。
http://www.isuresults.com/results/gpf1314/gpf1314_Ladies_SP_Scores.pdf
http://www.isuresults.com/results/owg2014/owg14_Ladies_SP_Scores.pdf
ソトニコワと浅田を比べるとクリアじゃないかね。GPFのSPで2位だったソトニコワは、演技構成はソチとおなじでTESは37.53点、PCSは30.85点。PCSの個々のジャッジは7点台が中心なので、「格」的にはキムヨナ・浅田・コストナーの3強より下扱いになっている。
一方の浅田は3aに < が付いた他はノーミスでTESは37.45点、PCSは34.91点。浅田のPCSはバンクーバー後に一度大きく「相場」を下げているので、3強の中ではいちばん低い感じだった。8点台後半が中心だったはず。
で、ソチのスコアを見ると、ソトニコワのPCSは9点台がぞろぞろ並んで35.55点まで上がっている。たしかにGOEもGPF時より高いので演技的にはよりクリーンだったはずだけど、GPF時と比べて15%アップというのは不自然だろう。また、アメリカ代表の二人も8点台ばかりになっているので、やはりPCSの全体相場が上がったと判断するのが合理的だと思われる。
SP16位に終わった浅田はPCSだけなら4位の33.88点で、個々のジャッジは8点台が中心になっている。ノーミスだったコストナーが36.63なので、もし浅田が自己ベストを出せるぐらいの演技だったら(3aをクリーンに決めるという前提)TESで40点、PCSで36点ぐらいとなるだろうから、トータルで76点、つまり過去のベストを更新してるはず。なので、「自己ベストを出しても云々」は、「過去に自己ベストを出したような会心の演技をしていたら」という意味であればナンセンスということ。他の選手のスコアを見ればわかるけど、五輪はノーミスで演じればたいがい自己ベストを(しばしば大幅に)更新できる。
で、142.71点というFSだけど、TESだけなら2位、PCSだけなら5位というのはすでに書いたとおり。ノーミスに近い演技なのにSPよりPCSのランクが下というのは常識的には変だよね。旧採点方式では個々のジャッジでも選手間のランクを付けねばならなかったので、有力選手がそろう最終グループまでは高い点数を「温存」しなければならなかった。どうやらPCSにもそれがあるようで、滑走順が早いとある程度は抑制的になっているように思われる。実際、キムヨナのSPをみると、コストナーに比べて抑えられているという印象がどうしてもある。
ということは、「SPで自己ベストだとしても」については、そんな演技をできていれば76点台を出してSP1位になっとるわいってことだし、そうなれば滑走順は最終グループなのでFSのPCSはもう5点ぐらい多く出るはずだから148点ぐらいになり、トータルで224点、金メダル争いに絡んでくることになる。
……という議論はもちろんナンセンスだよね。「たら・れば」自体がナンセンスなのは承知の上だけど、要するにフィギュアスケートという競技は、五輪で自己ベストが「出やすい」とか、おなじ演技でも滑走順でスコアが変わりうるという特殊性があるので、「たら・れば」が二重にナンセンスとなるってことを言いたかったのだよ。
あと、メダルが獲れなかったのは云々の議論にしても、そんなの最初から金メダルを取るためのベスト戦略でなかったことは、長年フィギュアスケートを観てきたファンには当然わかっていたし、浅田陣営も理解していたはず。ジュニア時代に3Lz-3Loを跳んでいたソトニコワがSPでは3-3では最も簡単は3T-3Tに落としていたことからもわかるとおり、難しい演技構成にする戦略は、メダル狙いではむしろマイナスが大きい。
もしも浅田陣営がソチのメダル獲得を最優先にしたのであれば、3aを捨てて3Lzの踏切矯正を最優先させ、SPは3Fp-3T、3Lz、2aというジャンプ構成とするだろうし、FSも3Fp-3T、3Lz、2a-3T、3Lo、3S、3Fp-2Lo-2Lo、2aとするはず。だけどこんな演技は浅田の演技じゃない、と本人は判断したんだよね、たぶん。長年のファンもそれを十分承知しているからこそ、ソチでは金は難しい、ロシア勢やコストナーの出来次第ではメダルも危ういとわかっていたはず。だからこそ、史上最も難しいFSの成功を喜んだのではないか、と思う次第だ。
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